魂との内的対話

祈りは魂との対話を通して神に向かうこと

人間には動的平衡という性質がある。動き変化することで平衡を保つということだ。
生命そのものの本質なので動かないで変化しないということはありえない。変化させないようにしようとしたら逆に、不安定になってしまう。

だから、内的変化も含めて自分自身に変化が起こるのは当たり前のこと。特に中年になったら色んな意味で役割が変わるから自分自身に目が向くようになる。

生き方を変える必要があるのだね。

もちろん、けたたましく変えることはないよ。ただ、父母、夫妻、会社員、日本人とかとかという肩書を下ろして、自分になるということ。人生をどのように完成させるかというふうに。

私たちは大抵、肩書きで生きているから、肩書きに沿った生き方をしていることがほとんど。肩書とは役割であって、集団のなかでどのように動くべきか決まっている。

でも、生きるということは役割のことではない。それこそ、人間である自分と魂である自分との内的対話が始まるのですよ。

人生について、生きるということについて。人生をどう完了させるか、どう死んでいくかも。
人生の終盤になると特にそんなことを考えますね。とても哲学的で宗教的な気分になります。