バベルの塔

タロットの16番目に「塔」というカードがあります。不運なカードと言われていますね。このカードの元になったと言われているのが聖書の中にある塔のお話です。
バベルという地であったことなので「バベルの塔のお話」と呼ばれています。

「バベルの塔」アベルグリマー作

ノアの洪水の後の時代のこと。

人々は各地に散り散りになっていましたが、やがてさまざまな技術を携えて集まりました。皆で力を合わせて大きな塔を作りシンボルとして街を作ろうとしました。人々がまた散り散りにならないにようにと思ったのです。

その時「神」が降臨し、人々の言葉を乱してしまいました。

そのころ全ての地は同じ言葉を話していました。ところが神が言葉を乱したのでお互いを理解することができなくなりました。
そのため人々は塔を建てることをやめ、街を作ることを諦めたのです。
そうして人々はまた、それぞれの地に散っていきました。


聖書創世記 要約

違う意味を考えてみた

人々はこの物語を人間の不遜が神怒りに触れた、と解釈しています。でも、この物語にはちがった意 味があるように思えます。

ここでは聖書の物語は集団の力を必要以上に誇ろうとした危うさを語っているように思うのです。
命の危機や人類の存続のためには集団の力は絶対的必要なものです。でも、個人の成熟ということを考えた時、集団の力が強いのは窮屈です。

ノアの洪水のあと、人々が力を合わせて命をつなげてきたことは想像できます。ですが、これからは「個」を発展させることが必要だったのでしょう。
集団と個との発展はいつも交互にやってきますので。

ところで、神の力とは霊妙なエネルギーの力ということができます。歴史の中にはそういうエネルギーがタイミングよくあらわれていて、時を進めているのがわかります。

新しく次へ

世の中、人との距離が遠くなりました。パンデミックは、人々を切り離し孤立させているように見えます。

集団の中では出来事を体験し、一人の時は自分自身の内的世界を体験するのです。そして、新たな自分を発見するのです。
内的世界では見かけは同じ体験であっても、それぞれに違う意味合いを個人に感じさせ、それぞれの成長を促進させます。

わたしたちはこの時期どんな自分を体験するでしょう。
この大変が過ぎ去ったらまた寄りあって、互いの経験をシェアしていくのですね。